建築工事では特に梁(ハリ)の組み方が重要です。これが建物の重要なバランスを司ります。特に地震の場合は、どの方向から振動が来るか予測できないため、ある一定方向だけでなく、四方向からの揺れに対するバランスのとれた梁の組合せが大切です。
これらを解決し、通常工法の2.4倍の剛性を確保した軸組工法、それがイデアフレームです。
梁を格子状に通すことであらゆる方向の揺れに強く
通常の梁工法は、水平に架け床材を設置するため、地震などの負荷(揺れ)に対して、梁のゆれが大きく耐震性に弱点がありましたが、イデアフレームは格子状に梁を通し、その上に床材を設置するため、地震などのあらゆる方向からの揺れに対しても強い構造です。
釘は四辺均等打ち込み
板を梁(ハリ)に据え付ける場合、通常の梁(ハリ)工法では四辺のうち二辺に釘を打ち込むのが一般的です。IDEAフレームは、四辺に225mmピッチで均等に打ち込むのが特徴です。釘の長さも規格で統一されています。
構造用合板、床材共に『F★★★★(エフフォースター)』(※注)の材料を採用し、健康面(シックハウス症候群)にも配慮しています。
(※注)F★★★★とは日本農林規格(JAS)、日本工業規格(JIS)に よるホルムアルデヒド放散量の規格のうち、最も放散量 の少ないランク(最高等級)の木材です。
2階の部屋を走り回ったり落下物があった場合、1階に音が響き振動も直接伝わります。このようなトラブルは家を建ててしまった後では解決が非常に難しいものです。音や振動による不快感の多くは2階の床梁の構成に起因しています。
『IDEAフレーム』では床の不快な振動を梁の組み方と床材の厚みで改善しています。また、梁、床の両方で剛性を高めた結果、従来では特に補強を要する場合の多かったピアノなどの重量物でも場所を選ばず設置できるようになりました。